上達の近道―。そんなものがあるとしたら、スグに食いつきたいものですね。

早く上達する人は、どんな人なのでしょう。やはり、生まれ持っての資質によるものなのでしょうか。



ところが、自ら資質がないという生徒さんでも、意外や意外、ぐんぐん上達して、

いまやプロとして活躍しているケースは少なくありません。おそらく資質と上達の速度は、あまり関係ないのでしょうね。



では、上達が早いのは、どんな人なのでしょう。ありきたりな答えでしょうが、やはり、「続けられる人」です。

ただ、そう言うと「やる気満々な人」を想像されるかもしれませんが、

やる気に頼りすぎる人は「続けられない人」の典型例。アドレナリンによる興奮作用で「やった感」に酔い、長続きしません。



もちろん、「やる気」を持つことは大切です。

しかし、「やる気に頼らず続ける」ことこそが、上達の近道」なのです



では、どうしたら、やる気に関係なく続けられるのでしょう。

「やる時間を決める」「成果を見える化する」「小さな目標を立てる」など、様々な方法がありますが、今回おススメするのは「ついでやり」。



トイレに便座クリーナーがあると、つい、拭いてしまいませんか(僕はトイレにブラシがあると、つい便器を磨いてしまいます)。

この「ついでに拭く」が続くと、トイレという既存の習慣に掃除という「新たな習慣」がくっつき、

やる気を問わず続くようになります(今や掃除をせずにはトイレを出られない…)。



書の稽古にも「ついでやり」の導入、いかがでしょう。

机の上に筆や墨を常時置いておく、トイレに書史年表を貼っておく、スマホの待ち受け画面を書作品にするなど、いろんな方法がありそうですね。



もし、何かいい方法があれば教えていただけると幸いです。

そうやって、仲間とワイワイ楽しむことが、最良の「ついでやり」でしょうから。


書法道場師範 武田双鳳