「書道ってやる意味あんの?」と中学生の息子。
そういえば、僕自身が中学生の頃も、成績や将来にとって全く意味がないと思っていました。
(まさか、大人になっても書道をするなんて、つゆほども想像していませんでした…)。



大した意味を感じず書道を「やらされて」いたのですが、
大学受験や国家資格試験、就職活動や起業など人生の転機の度に、なぜだか、「書道、やっててよかった」と思います。



大学受験も国家資格試験もほぼ独学だったのですが、どちらも短期間で合格。
家族から飽きられるほど物覚えが悪いのに、大学受験や国家資格試験は学校に通わず独学で、しかも、短期で合格してしまいました。

出題範囲の捉え方や覚え方などが臨書の稽古にそっくりで、人一倍サクサク進むことができます。
書道は書き方だけでなく、「学び方」まで磨いてくれていたのです。



就職活動や起業の際には、誰に何を言われようと、ぶれずに思い切った行動をとることができます。
二度書きできない書の厳しさが、決断力や行動力を養ってくれていたのでしょう。



もちろん、ちょくちょく「字がキレイ」と褒められるのも嬉しいですし、
姿勢と呼吸を整える書の所作は、日々の上機嫌も増やしてくれています。


ただ、そういって、書道のよさを息子に伝えようとも思うのですが、
あの頃の自分と同じように、わかるはずがありません。今は、放っておいてみましょう。



  いずれ、これからの人生で「芸は身を助ける」という嬉しさを、何度も経験していくのでしょうから。



書法道場師範 武田双鳳