3月26日〜烏丸御池で書法道場展を開催します。

それにしても、テーマの「R」。読み方すら知りませんでした。



調べてみれば「@まばゆい、まぶしい」と。

コロナ災禍でどんよりムードの社会にとって、ピッタリのテーマと思いませんか。



「コロナ終息後やりたいこと」とのお題で創作大会をしてみると、

書かれるのは「里帰り」「旅行」「カラオケ」「みんなで集まる」など。



いかに「当たり前」が奪われているか、いかに「日常」を渇望しているのか。

悲壮感すら漂う作品の書きぶりから伝わってきます。



このような緊急事態の中での道場展の開催には、大きなリスクが伴います。

当初は開催をためらいました。ただ、生徒の皆さんの熱意に背中を押してもらえ、やってみようと決断しました。



考えてみれば、明末清初の王鐸や傅山など、激動の時代には「新たな書」が誕生してきました。

今こそ発表の機会を設けなければ、「もったいない」ことは確かなのでしょう。



道場展の目的は「自分が楽しみ、社会を豊かにすること」。

自分の想いを「書」を媒介に身体表現することで、周りを照らしていく機会です。



「R」には「Aひけらかす、みせびらかす」との意味もありますが、決して、自分の技術をひけらかす場ではありません。

他人と比較したり、評価を得たりする場ではありません。



何かのためにと力んでやったことは、得てして、何のためにもならないものです。

「ほんのジョークでつくった」というアプリがFacebookの元だったりもします。

訳もなく楽しんでやっていることの中にこそ、本当の「ため」が潜んでいます。



今回も生徒の皆さんが、ただただ作品制作を楽しんでくれました。

それぞれの作品が心地よく輝いています。その「ひかり」を、ぜひ、受け取りに来られてください。




書法道場師範 武田双鳳