4月初旬ごろ、近所の道端で咲き誇る花に、目を奪われました。




「何の花かな?」と調べてみると、

「蘇芳」(すおう)という伝統色(和色)に似ていることから、「花蘇芳」と。




そもそも、蘇芳を知らなかったので、伝統色について調べてみると、なんと、400色以上もあるそう。

「ジャパンブルー」(藍色)はメジャーでしょうが、「躑躅」(つつじ)、「紅絹」(もみ)、「朱華」(はねず)、

「褐」(かち)、「木賊」(とくさ)。「楝」(おうち)、「空五倍子」(うつぶし)など、読み方すら分からない色が多数。




そうこうしているうちに、数か月前、書作品用に「青色」の特殊加工雁皮紙を注文するも、

届いたのは「茶色」の紙だった件―を思い出しました。




どこからどうみても、誰に見てもらっても「茶」なのに、紙屋さんは「青です」と。

これも、ご縁かぁ〜と、(いい意味で)あきらめ、茶色に見える紙で作品をつくり、道場展に出品しました。




今回、伝統色を調べていくうちに、

「青色系」には「藍海松茶」(あいみるちゃ)のように茶色に近いものもあることを知りました。




あぁ、あの「茶色」に見えた紙は、紙屋さんの言う通り、「青色」だったんだ・・・。

いかに、自分の知る「青色」の領域が狭かったか、道端の「花蘇芳」がキッカケで思い知らされました。




まぁ、でも、こんなひょんなことで、疑問が解決するなんて、オモシロいものですね。

青色の紙の次は、何がキッカケで、頭の中のモヤモヤが晴れていくのでしょう。




世の中は、分からないことばかりで、知らないことだらけですが、

だからこそ、この世に生きることが、こんなにも愉快なのかもしれません。



書法道場師範 武田双鳳